それでもTSは欠かさないのですが。
それよりも本のお話行きましょうか。
「空(から)の境界」
(著・奈須きのこ 絵・竹内崇、こやまひろかず
講談社ノベルス)
数年前、同人
ゲーム界の衝撃的なゲームとして大ヒットした「月姫」
そのプロトタイプと呼べる作品がこの「空の境界」で
上巻に5話、下巻に3話の話でまとめられています。
「月姫」と「空の境界」の共通点は多く、
「月姫」で登場した喫茶店が「空の境界」でも重要な役割を果たしていたり、
「月姫」の登場人物と同じような能力の持ち主がいたり、
さらには「月姫」の主要人物「蒼崎青子」の姉が主要人物だったりと、
思わずにやりとしてしまうところが多い作品です。
この作品がノベルスとして発行されたのが2004年4月。
しかし、この作品は言うまでも無く「月姫」より前に作成されたもので
当初は奈須氏のHPに掲載、
続いて「月姫」の限定版についてきた付属CDでの付録があって
その後、年月を重ねてようやく本という形での発表になった。
両儀 式
「二重人格」ではなく「ひとつの体で二つの意識を共有していた」
両儀式は
高校時代にある事件をきっかけに昏睡状態となる。
それから二年の月日が経ち、「二人目の意識」と引き換えに手に入れた能力は
ありとあらゆるものの「死の線」を見る能力「直死の魔眼」だった。
黒桐 幹也
高校時代は式のクラスメイトであり、
また式のもう一人の人格「織」と交友があった。
現在は
大学進学をやめて、蒼崎橙子の事務所で助手をやっている。
能力を持たず、彼自身もその世界に干渉しようとはしないが、
何故か「探す」ことに関してはものすごく長けている。
蒼崎 橙子
黒桐曰く「世捨て人」、式曰く「もの好き」で本職は「人形作成家」
それだけではなく「
建築設計」も受けおっているが、「魔術師」であり
幹也の妹の「黒桐鮮花の師匠」でもある。
魔術に関しては行き着くところまで行ってしまった感じ。
格は妹に負けているものの、魔術師の深さと金使いの荒さには誰もが勝てない。
メガネを外すと口調と気性が変わる。本人曰く「意図的に変えている」とか。
ノベルスとしての位置としては新境地的なものとして扱われている。
昔からの講談社ノベルスの
伝統として「新本格ミステリー」というものがあるのだが、
その手の呼び方をするとこの作品は「新綺譚
ミステリー」となる。
こちらも「メフィスト」系ではなく「ファウスト」系な作品。